今回はハーブ栽培に適した気候と土質を求めてニュージーランドに移住し、100%オーガニックのハーブ製品作りに情熱を燃やすスイス人カップルを訪ねました。北島中南部のフィールディングから車で北へ約20分。遠くに山並みを望みながら深い林の中の急坂を登りきると、広大な草原と切り立った渓谷が織り成す大パノラマが一気に開けます。さらに細い山道を1km程行くと、緩やかな勾配で広がる6.5エーカーの敷地の中にピーターとバーバラ夫妻の農園「PIAZZA VERDE(緑の広場)」が見えてきます。
夫妻がオーガニックを志したキッカケは当時2歳だった一人息子ヨナス君の「ぜんそく」でした。幼い子供には強すぎる薬に代わる解決策を探していたところ、看護婦をしている友人が教えてくれたハーブ療法(Bach-Flower Remedies) によって1ヶ月で完治して以来、夫妻のハーブ研究が始まりました。オーガニックハーブの栽培を計画して移住を決意したのが1994年。NZのラベンダーファームで働きながら、100%オーガニック農法による栽培に適した土質で、夏の乾燥と冬の寒さのバランスの取れた地を探し求めて国中をキャンピングカーで回りました。ようやく現在の地を見つけたのがおよそ9年前。それ以来斜面の2.5エーカーを独力で開墾、今では四季を通じて収穫できるように設計され、きれいに区切られた畑で20種類以上のハーブが栽培されています。ここ数年は、優良ラベンダー栽培ファームとして表彰を受け、その品質はNZ国内だけでなくヨーロッパ各地からも高い評価を受けています。
ラベンダーを中心にカレンデュラ、ローズマリー、ペパーミントをつかった、せっけん、バスグッズ、ハンドクリーム、フットバームやリップバーム、エッセンシャルオイルに加え、人気の各種ハーブティーも製造しています。いずれの製品もNZの大自然の香りを楽しむことができます。さらに、最近ではクッキング用各種ハーブシーズニングがラインに加わり、個人のキッチンだけでなくレストランからも受注を受け急成長中です。さらに近い将来は敷地内に宿泊施設を新設し、都会の喧騒と忙しさから離れて、彼らのハーブ製品でリラックス出来るファームステイを提供しようと、夫妻の夢と情熱はとどまることなく広がっています。 |